研修会参加記

近臨技生化学検査分野研修会

臨床化学検査実技研修会に参加して

天理よろづ相談所病院 神田 明子

 まだ寒さの残る3月の中頃に、京都大学医学部保健学科にて、第2回臨床化学検査実技研修会が行われました。
 なぜこの研修会に参加することになったかと言うと、ちょうど自動分析にローテーション中で化学検査に携わっていたため、化学の苦手な私としてはあまり気乗りしていなかったというのが本音ですが、せっかく声を掛けてくださったこともあり、参加することにしました。
 当日は、研修会の会場が京都で、しかも受付時間が8時半からと言うこともあり、奈良から京都までは1時間かかるため、朝の6時半には電車に乗りこみ、京都へ向かいました。会場近くのバス停まで行ったのは良いですが、そこから会場までが全くわからなくて、散歩途中のおばあさんや警備員の方に道を尋ねたのをよく覚えています。
 研修会の参加者は十数人で、奈良県からの参加は、講師として山本技師長と藤本先生がいらっしゃいましたが、実際には私一人といった状況でした。
 研修会は、まず、実技研修会の内容について説明があったあと、今回の実技研修に関連した基礎的な講義があり、卒業して1年余りですが、久しぶりに学生時代に戻った感じで、参加前は気乗りしていなかった研修会も学生の頃の実習感覚で気楽に参加できました。午前の実習は講義、試薬調整、分析の組み立てなどで終わり、昼食は近くのレストランに全員で行ったので、かなりの大所帯になりました。午後からは、午前中に組み立てた分析法にて実際に測定していき、最後は測定データのまとめ、解析、ディスカッションを行い、終了しました。
 始めは、1日長いなぁと思っていましたが、終わってみると予定よりも1時間程長くかかりましたが、そんな感じは受けませんでした。実技研修会と聞いて、最初は抵抗がありましたが、いざ研修会に参加してみると、基礎的な内容だったので、化学に携わっている人はもちろん、化学の苦手な人にもお勧めできる研修会だったと思います。